五ヶ瀬川は、宮崎県と熊本県の県境に連なる九州山地の向坂山(宮崎県五ヶ瀬町、熊本県山都町境界、標高1684m)の東麓を水源とし、五ヶ瀬町から熊本県の山都町蘇陽地区に入り、熊本県東部を北上、高千穂町で再び宮崎県に入ると東へ向かって流れ、延岡市で太平洋・日向灘に注ぐ全長106Km の一級河川の大河です。 九州山地の地層はおおむね全域が秩父帯および四万十層群とう呼ばれる地位層群で成り立っています。また四万十層群は北から佐伯帯、蒲江帯、延岡帯に細分されます。 そこに、約27 万年〜9 万年前までの間に4 回にわたって阿蘇山の大火砕流が流れ込みました。この火砕流は古い方からAso-1, Aso-2, Aso-3, Aso-4と呼ばれています。
五ヶ瀬川の上流域には約27万年前のAso-1火砕流から約9万年前のAso-4火砕流が流れ込み、その火砕流堆積物が阿蘇外輪山の伏流水によって長年に渡って浸食され、高い位置に段丘面が形成され,今日みられる峡谷が出来上がりました。 段丘は場所によっては数段を数えることができ、峡谷の川面からの高さは200mを超えるところもあります。 また、峡谷の殆んどは火砕流による柱状節理の断崖で形成されています。中には150m前後の断崖絶壁があり、これもまた他に類を見ない絶景でしょう。 この峡谷は地域によって、代表的なものは「蘇陽峡」「高千穂峡」などと呼ばれています。 現地の観光案内版には[Soyokyo Gorge]および[Takachiho Gorge]と表示されています。 Gorgeは特に流れのある険しい岩間、小峡谷。一方Canyonは流れのある深い絶壁のある峡谷。と少し異なりますから、個々の場所を表示するなら上記の訳し方でも正しいでしょう。 しかしながら、火砕流堆積物が浸食されて形成された段丘と峡谷は、そのスケールが国内で他に類を見ない事と、その形状がV字渓谷でなくU字渓谷で最上流の五ヶ瀬町、山都町から下流の延岡市川水流まで連続して見受けられ、その距離は支流を含めて100Kmをはるかに超えています。 その事を考慮すると支流を含めて全体を「五ヶ瀬川キャニオン」と呼ぶ事の方がふさわしいと思われます。このホームページではそのように呼びます。そしてそのように発信してまいります。 このホームページでは,五ヶ瀬キャニオンを三つのエリアに分類し、「五ヶ瀬・蘇陽エリア」、「高千穂エリア」、「日之影・北方エリア」、と支流も含めて案内してまいります。 また、合わせてその地区の生活や見どころも紹介してまいります。 |
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宮崎空港より 電車で1時間24分 車で2時間 熊本空港より 車で2時間20分 高千穂町へ 延岡市より 車で50分 熊本空港より 車で1時間30分 五ヶ瀬町町 延岡市より 車で1時間10分 熊本空港より 車で1時間10分 馬見原へ 延岡市より 車で1時間20分 熊本空港より 車で1時間20分 |